フロロをメインラインとする ジグ単アジングについて

2021年5月8日
えぇ~、2021年春の湾奥アジング
なかなか安定しなくて一潮のうち飛び日で2、3日だけフィーバーなんて状況が多く、なかなか苦戦しましたが…
まぁタイミングみつつメゲズに行けばそこそこ楽しめる日にもアタルって感じで、それなりに楽しい春シーズンを謳歌できました。
 
んで、今期のジグ単アジングは、サポートいただいているVARIVASさんのブルームーンの発売もあって、フロロ通しのジグ単アジングをやっていた。
 
フロロ通しの釣り自体は、メバルやバス釣り、チニングなんかでもちょこちょこやってはいるので、一通りの見識はあるつもりですが…アジングでしっかり使い込んだ記憶はない。
まぁラインも日々進化しているわけで、ある程度のスパンでいろいろな釣りに使ってみて、見識のアップデートをはかっているわけです。
 
んで、今の私の感覚下で、ガチでフロロ通しのジグ単アジングを1シーズンやってみたワケですが…
 
結論から言うと…私個人としては
『活きるシチュエーションやアプローチこそあるものの、1タックルならやはりメインラインはエステル』というのが私見です。
 
フロロカーボンラインの特徴といえば…
高比重=海水よりかなり重く沈むラインであり、ラインの水中軌道が『ノ』の字を描く
高対磨耗性=根ズレなどに強い。モノフィラメントラインとしては硬度も高く、ノット強度もそこそこって感じで、モノフィラメントラインの中では総合強度に優れているわけですが…
 
私がもっともコレってどうなの?って思った部分がありまして…
それがラインの伸び。
 
使用感や強度を比べる目的もあって、今回は日頃エステルで主力としている0.3号前後の極細規格を選択したことも影響しているわけですが…まぁ~想像以上にビヨンビヨンなわけです。
 
特に1.5gほどのウエイトでカウント40以上のディープレンジを狙うことの多いコッチのジグ単アジングでは、これがかなり厄介でして…
ラインが重くディープレンジまでリグを入れやすくはあるのですが、反響感度が悪く、しっかりアクションさせようとすると、かなりのライン量を回収して行うカタチになり、結果レンジがボケボケになってしまう。また、バイトも不明確で、当然フッキングレスポンスも悪く、せっかく違和感(バイト)を感じても、それを掛けアワセきれない(伸びるから)。ってことが多発して、半分くらいファイト中にフックオフなんて日もありましたね。
正直、これについてはエステルなら全て解消できるというか、問題にならない事案なんで、エステルがそれだけフロロと比べて高感度かつ低伸度であり、ディープレンジの釣りに適してるってことの裏付けとなったわけです。
 
フロロは細ければ細いほど伸び率も高いので、ディープレンジ攻略みたいなラインの放出量の多い釣りだと、なんかナイロン使ってる感覚に近くなるなと感じました。
バスのフィネスなワームの釣りみたいに、一度入れたレンジ内でネチネチアクションを続けたり、放置するとか、バイトからフッキングのタイムラグをあまり気にしなくても良いターゲット(バイト後咥えっぱなしで動くサカナ)なら、フロロの高比重&高耐摩耗性は武器になるなと。
ソルトなら、やはりロックフィッシュとかなら相性良いかもね。
個人的な感覚では、1.0g以下のウエイトでカウント25~30くらいまでのレンジの釣りや巻きの釣りならまぁ不満なく使える印象。逆に0.6g以下のウエイトの釣りなら、よりフロロ独特の潮馴染みを活かせるので、かなり武器となるとも思います。

 
要はラインも適材適所ってやつで、私の日頃通っているフィールドのディープレンジ攻略にはちょっと不向きかな?というオハナシ。
 
極細フロロでアクション&フォールの釣りを行なうなら、使用ウエイトが重いとそれだけでラインが伸びるので、ウエイトを1.0g以下にとどめるか、ライン号数自体を3lbとか、もっと太くして伸びを減らす。かつ、基本は10m以浅までの範囲のレンジ攻略で使う。って感覚かなと。
また、巻きの釣りや極軽量ジグ単によるドリフトの釣りでは、高比重による独特の潮馴染みが強みとなりレンジコントロールがしやすい。
フッキングも瞬発的ではなく、スイープかつファイト中に完成させるイメージで行えば問題ない。(魚のコンディションによっては獲りこぼすけど)
そういったフッキングの観点からフックを検証すると、ストレートポイントやアジングフック(オープンゲイプ)のほうが相性が良いラインかな?と思います。
 
最後に補足として…ロッドは6ft後半~7.0ft前半ほどのやや長めのものを使用することで使用感の向上がはかれる。(これモーメントの関係。)
ロッドをソリッドティップじゃなくてフルチューブラーでやるとまた違ってくるかも知れませんが、ラインのために全てを変えるのも何なので、またの機会に。
 
私の場合、エステルやPEの高感度&低伸度下での誘い掛けアワセるアジングの方が釣ったった感が強く、再現性も求めやすいので、そっちが好み…
いうなれば対極に位置する、フロロのモサッとした感覚の釣り、巻きアワセるアジングの釣りは、やはりちょっと苦手かなと。
もちろん、そっちのほうが良い時とか、それがハマるシーンも絶対あるので、まぁ三つ目のジグ単タックルなら有りかなwww

まぁ散々使いまくって出した個人見解なので、別にどっちが良いと言うつもりもありませんが…何か誰かの参考になることが一つでも書けていれば幸いです。