遡るに…
ルアーフィッシングを覚えたバス釣り時代から 私の釣りは心底セコかった(爆)
ちょうど私が中高生だった頃、村上晴彦さんが常吉リグ(ダウンショットリグ)やネコリグ(ワッキーリグ)、ハンハンリグ(スモラバ)などのフィネスな釣りを紹介していて、当時、彼の大ファンだった私は、彼のVHSなどを教本にフィネスな釣りを勉強した思い出がある
もちろん、その他のワームミングやプラグの釣りもやってはいたが、圧倒的に安泰な釣果を叩きだす『軽量ウイエトを用いたワームの釣り』にドップリ飲メリ込んでいった
さらに、専門学生時代にはバストーナメント(NBCレベルw)に参加していたこともあり、釣果絶対優先なレギュレーションの世界の中、賢明な釣果を獲やすいフィネスな釣りの鍛錬に益々拍車が掛かった
真冬の15mディープゾーンに1/32ozダウンショットを投じたり
真夏の立木に絡む8mサスペンダーをジグヘッドリグの(なんちゃって)ミドストで釣ってみたり…と
今思えば、現在のSWライトゲームに通じるアプローチを好んでやっていた
そんな経緯もあり、プラグでバシバシ釣ったらカッコイイだろうなぁ〜という憧れは常に頭の片隅にはありつつもw
ワームを用いたライトな釣りが、今も昔も私の釣りのベースとなっている
※乗っけから、タイトルの本題と逸れてしまったので、ここから軌道修正現在(2020.03)、ワームの素材は大きく三種類あると思う。
一つが、極々一般的なワーム素材として普及している『塩ビ系』
二つ目が、浮力と耐性に富む『エラストマー系 』
三つ目が、匂味成分を液状化し漬け込んだ『リキッド系』
最近は、塩ビ系とリキッド系の中間的なヤツとか、ワームのような人工エサタイプなんかもあるので、一概に線引きできないのだけど…
ソルトワームの市場を牽引している最大派閥は上記3種のマテリアルだと思う
塩ビ系の中にも、機械のインジェクション射出成形で製造するパターンと、ハンドポワード(手流し)で成形するパターンがあり、ハンドポワードは、素材間に空気を多く含ませることができるため、非常に柔らかく浮力の高い塩ビワームを成形できる反面、圧力をかけずに手流しで製作することが多いので、細かなディテールの成形が難しく、単純な形状、グミ菓子程度の造形美が多いと感じる
エラストマー系は浮力と弾性が高く、引っ張って2倍ほどに引き伸ばしても形状破断(チギれたり、変形したり)しないのが最大の特徴
反面、独特のベタツキや曲がりクセのつきやすさ、フックにセットしづらいなど、正直、好みが分かれる素材ではあるが、ソルトシーンではフグやベラなどの猛攻にも強いので、それらに悩まされるデイゲームなどのシチュエーションではかなり重宝できる
最後に、リキッド系…
もぅエサ以上の世界観www ぶっちゃけ、状況によっては生エサよりも釣れるが、マテリアル自体はかなり硬めな印象で、その影響もあってか、単純な形状・不透過(ソリッド)カラーのものが多く、形状とカラーバリエーションに乏しいのが残念。 携帯の不便さと手に残る強烈な臭いを嫌うアングラーも多いのも確かだが、正直、釣果という面では抜群の威力を発揮すると思う。
んで…最近は ぶっちゃけ、どれが一番イイの?ってハナシになるwww
まぁ、私的感覚で釣果優先でナリフリ構わずなら、リキッド系→塩ビ系→エラストマー系の順かなと思う
ただ、僕らが楽しんでいるルアーフィッシングというやつは、エサではない擬似餌でサカナを釣ることに趣きをおいているわけで…
どのアクション(フォールアクションを含む)、形状に反応が良い!!とかと言われる、ルアーフィッシングらしさを追求するのであれば
匂味成分による集魚効果に乏しい=やや釣れづらいぐらいのマテリアルのほうが、その辺に顕著な差を感じることができると思うわけで
個人的には、素マテリアルとしては、最も釣れづらいかな?と感じるエラストマー素材、中でも匂味成分を含まないタイプのものを好んで使用している
ほぼエサ、もしくはそれ以上の威力のあるリキッド系ワーム
これについては、正直どうなの?って声がいまだにあり、私個人もあまり好んで使用してはいない
リキッド系は、マテリアルだけではそんなに釣れるワームだとは思わないんだけど やはり、あの特異な匂味成分が驚異的威力を発揮してると思う…
厄介なのは、私が大好きなアジやチヌなどは、この匂味成分への反応値が高い傾向にある魚で…
特に港内などに一定期間滞留している状態のアジに、繰り返し楽にとれるアミエサなどのマキエを提供し続けると『マキエつき』と呼ばれる、特定のエサにしか反応を示さない偏食状態に陥ることがあるんだけど…リキッド系の匂味成分は、これと同じような現象が起こると感じていて、一部のコアアングラーたちは、これを『ガルプ!酔い』と呼んで危惧していますw
この状態になると、もぅ他のワームマテリアルでは手の施しようがないほどになることもあって、もぅウエイトやアクション云々とかいってられる問題ではなくなるといいましょうか…真横に並んで60対0とかの 完封負けをくらったこともある
ここでハナシが戻るのだけど…
要は、擬似餌をエサっぽく演出して釣るのがルアーフィッシングの醍醐味であるとすれば、ワームに搭載されている匂味成分というやつは、時にこれとは全く別のベクトルで釣果に影響を与えてしまうということで、前途したワームのマテリアル特性のハナシだけでは語れなくなる
もちろん、使う使わないの判断はそれぞれの価値観だし、結果が全てのトーナメントシーンなどでは、レギュレーションに違反しないのなら、かなり強力な武器にもなる
まぁ現状、市場にあるワームの90%以上は匂味成分を配合しているので、それが配合されていない無垢なワームを選ぶほうが困難だと思う
そんな中で、無難にワームマテリアルを一択するのならば、まぁ『塩ビ系』が堅いだろうなぁ〜と思います
選べるメーカーも種類もカラーも段違いに多い上に、よく釣れる素材だと思うので
私のような一癖持ちさんは、エラストマー縛りなんかもオススメw
最近は、匂味成分を配合したエラストマー製ワームも多いし、マテリアル自体も各社改良を重ねて随分扱いやすくなってきている感じもするし
エサ持ちの良さとかはハードルアーっぽいかとwww
まぁ、ワームのマテリアルとか匂味成分の具合なんかでワームを語れるようになれば、あなたの釣りもだいぶクレイジーな世界に近づいていると思います
エコギアとかレインの塩ビマテリアルって、ほんと良く釣れるんだよねぇ〜…